サンシャインコーストの12か月

カナダ西海岸のサンシャインコーストより移住生活、地元の情報など発信します

小学校のランチ事情

こんにちは。

すっかりブログの更新が止まっていました。約3か月か(涙)。この間何をしていたかというと、6月はカナダは学校の学期末ということもあって、学校の遠足とか発表会の手伝いなどに駆り出されておりました。そして6月後半から日本へ里帰りが始まり、7月中旬にこちらに戻ってからは連日友達が遊びに来てくれてにぎやかでバタバタの毎日でした。子供たちは連日海や湖でお友達と遊んで大喜び!!でも気が付いたら新学期まであと2週間!!あっという間に夏休みが終わろうとしていまーす。慌ててブログも再開しました!


そこで今日はこちらの小学校の様子について書いてみたいと思います。
トリビアのようですが、カナダの公立小学校には学校給食がないのを知っていますか?確か先進国で唯一給食制度が整備されていません。そのため各自お弁当を持参するのですが、学校によって、有償の宅配ランチを取り入れています。一般的にホットランチと呼ばれるこのシステムは、業者に依頼したランチを事前に申し込んでおくと、指定した日に届けてもらえる仕組みです。ホットランチの収益の一部は学校に還元される仕組みで、学校にとっては貴重な収入源でもあります。

で、学校が市街地にあれば、専用の業者から毎日日替わりのメニューが用意されたり、週に何度もホットランチを申し込むことができます。以前、ノースバンクーバーで通っていた学校では週に2回以上はホットランチがあり、毎回テーマがあって、ピザ、ラップ、アジア系、インターナショナルなどのテーマからそれぞれ数種類のメニューが用意されていました。さらに週に1回はスムージーなどのデザートを頼める日もありました。
一方、サンシャインコーストのような田舎だとホットランチを作る業者は周りにないので、ホットランチの制度がなかったり、選択肢が少なかったりします。実際、我が家の子供たちが通う小学校のホットランチメニューは、基本的に週一回のピザ屋さんの宅配ランチと週一回のポップコーンのおやつのみ。年に何度かハンバーガー屋さんのトラックが登場するというのもありました。

そしてこの「ポップコーン」は保護者のボランティアで準備します。学校の中でポップコーンの機械を使い一から作ります。

このおやつのポップコーンはわずか1ドルで購入でき、出来立てが配られるためか、それ以外に選択肢がないからか?!希望者が多く、作業する人は朝からポップコーンをひたすら作り続けます。午前8時半からはじめて午前10時ごろまでに全部で約120袋(全校生徒の約半数分)のポップコーンをひたすら作り、袋に入れて休み時間の前までに各クラスに配るという・・・孤独かつ労力が求められるボランティアであり・・・ついでに終わった後は全身にポップコーンのにおいが染みつくというオマケまで・・・というわけで、実はあまり引き受ける保護者がいません(汗)

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子供たちの分を作った後は、学校の先生の休憩室にも大きなボール2個分のポップコーンを配り、校長先生と事務の先生には個別のかわいいボールにポップコーンを配り、隣接するデイケアにも大きなボールにひとつ分持っていきます。ポップコーンを作っている間中、学校からバターの甘い香りが漂うので、分けてあげるのが人情ってものでしょうね(笑)。

それにしても食べる方は人気があるのにボランティア的には人気のないポップコーン。でも私は、この取り組み自体は、原材料も安くてボランティアで作るため、学校としては結構良い収入源ではないかなーと思っていて、そして役員もやっていないというやや後ろめたさも手伝って、自分の毎週のスケジュールに「ポップコーン作り」を組み入れて、昨年度はほぼ毎週引き受けてきたのでした。

新学期がはじまったら、「Will you pop again ? (またポップコーン担当してくれる?)」と頼まれそうな予感です・・・