サンシャインコーストの12か月

カナダ西海岸のサンシャインコーストより移住生活、地元の情報など発信します

海外生活と長男の日本語

こんにちは!気が付いたらもう1月も終わろうとしていますね。

さて、今日は長男(8才)の日本語学習についてです。

我が家は2016年の夏に香港からバンクーバーに引っ越し、2018年の夏に今住んでいるSunshine Coast地区のHalfmoon Bayという田舎町に引っ越してきました。

香港で暮らしている間、実は長男は5才から6才にかけての最後の1年間だけ日系幼稚園に通わせました。もし香港で生活を続けていたらほぼ間違いなくインターナショナルの小学校に通わせることになっていたので、その前の幼稚園だけでも最後のチャンス?という感じで生の日本語と日本の習慣を学ばせることに決めたのです。もし受験競争の激しいインターを狙っていたらそんなのんびりしたことはできないのですが(香港のお受験事情もかなり熾烈です)、当時は香港でも郊外に暮らしており、近くのインターはほぼ顔パス(笑)という感じ。そのため香港の大都会にある日本語の私立幼稚園まで自宅から車で1時間かけて通うという生活を1年あまり続けました。これはこれで結構大変だったなあ(苦笑)。
実は、我が家に恐ろしい数のウルトラマンのソフビがあるのですが、その箱を見るとこの園生活を思い出します。当初、日本語の学校に行きたがらなかった息子への「ご褒美」に何度香港の「そごう」や「イーオン」で買わされたことか・・・香港ってなんでも欲しいものがそろってしまう恐ろしい街・・・いやー苦い思い出です(笑)。

でも苦労と無駄な出費のかいがあり、長男はほぼ100%日本の幼稚園と同じ園生活を過ごし、いろいろなことを体験させてもらいました。

その後「カナダに行ったら子供たちの日本語をどうしよう・・・」というのは移住前の私の悩みのひとつとなり、その不安は大きくなりました。そのため私は移住する前から最初の住まいとなるNorth Vancouver地区で日本語の幼稚園や補習校があるかどうかを必死に探し始めました。

そしてついに 私の執念?!が実ったのか、自宅から5分程度の場所で日本語教育を行っているという先生を見つけたのでした。ノースバンクーバーで暮らした2年間、長男は放課後の補習クラス、次男はプレスクール(幼稚園)にお世話になりました。本当に素晴らしい先生で、子供たちと私にとって初めてのカナダでの暮らしに、安心と道筋を示してくださりました。

ところでこうしたカナダでの日本語学習の場で気が付いたこともありました。

カナダで生活する日本人の子供たちの中には、自分の両親や日本語の先生とは日本語で会話ができるけれど、それ以外の人、特に初めて話す日本人に対してはうまく会話ができない子がいるようなのでした。

私ははじめそういう子供たちを見守りながら、「恥ずかしいのかな?」と、性格が影響しているものと思っていました。でもしばらくするうちに、どうやらそうではなくて、相手の話す日本語がわからないから反応できない、ということも多々あることに気が付きました。年齢、性別、出身によって日本語もさまざまに変化するわけで、海外で暮らして限られた日本人の中で生活していると、この「日本語の中の多様性」についていけないことがあるようでした。

一方、長男の場合、相手の日本人(もしくは日本語を話すカナダ人)がどのような日本語で話してきても、基本的に「聞き取る」ということができているようなのです。たとえ自分が返す言葉はたどたどしい日本語ではあるとしても・・わずか1年間でも日系幼稚園に通った経験からくるものなのでしょうか。当時5才だった長男は、毎日20名近くの日本人のお友達とたくさんの先生に囲まれて生活する中で知らず知らずのうちに日本語の「耳」を身に着けたのかもしれません。

そして現在の長男ですが、昨年末からオンラインの日本語家庭教師の先生と週に1回の授業を始めました。北米にお住まいのこの家庭教師の先生も、経験豊かで辛抱強く(!)長男の授業を進めてくださっています。
カナダの片田舎に住みながら、または世界中のどこにいても、日本人の先生から日本語を学べる環境が選べるというのは、デジタル時代の賜物ですね。
長男には少しずつでも日本語学習を継続していってほしいなと願っています♪ 

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