サンシャインコーストの12か月

カナダ西海岸のサンシャインコーストより移住生活、地元の情報など発信します

読書タイム(BECOMING)

今週から夏時間がスタートです

こんにちは。2月以降、すこーしずつ日が長くなってきて、今週ついに夏時間がスタートしました。日本時間マイナス16時間が今の北米太平洋(バンクーバー)時間です。
我が家はまわりに街灯やご近所さんの明かりがほとんどないので、普段の生活にも日の長さがものすごく影響します。どれだけ田舎なんだって感じですが、例えばSunshine Coastで唯一の幹線道路であるSunshene Coast HWY は、海岸線の沿ってカーブがたくさんあるにもかかわらず、ほとんど街灯がありません。この道を時速80キロ以上で皆かっ飛ばしていくのですが、夕方5時には暗闇が訪れる中での運転は私にとってはかなり憂鬱というか恐怖。実際冬の間、夜の外出はかなり控えていたように思います。
それが今では夜7時まで薄暗い程度になってきました。

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そして夏になると夕日は夜9時半位まで空に明るさを残してくれるようになるはずです♪

季節が変わるにつれ、アクティビティも増えるので
夏よ、友よ、待ってるわーーーー(笑)!!

そんなわけで、冬の夜は自然に家にいる時間が長くなり、普段より少し多めに読書をすることができます。今は24時間、NetflixもNHKオンデマンドも見ることができますが、私は基本的に映像より活字が好きなタイプです。映画も好きですが、目で見て受け取る情報よりも、本に書かれていることを自分の好きなように想像(妄想??)して、インプットすることのほうが好きみたいです。だから時間があるときはリモコンではなくて本に手が行きます。今は24時間好きな時に電子書籍で本が買えるので便利ですよね。

BECOMINGをチョイス

そして最近読んだ本ですが、久しぶりにかなりインパクトがある本だったので今日はそのことについて。それがオバマ前大統領の妻、ミッシェルさんが書いたBECOMINGです。私は100%バイリンガルではないし、日本の縦書きの本が好き(!)なのでそれほど頻繁に英語の本を手にとることがないのですが、この本は自伝なので本人の生の言葉で読んでみたかったというのと、恐らく内容的にそれほど専門用語は出てこないだろうと楽観的に判断し、ハードカバーで読んでみることにしました。ちなみにこの本は近いうちに日本語を含めて20か国語以上に翻訳される予定だそうです。

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私はこれまで著者のミッシェルさんのことをほとんど知らず、その風貌からなんとなく好印象を受ける程度の存在でした。そして当然ながらバラク・オバマ氏の妻であるという風に彼女の立場を理解していました。

さて、いざ手に取ったものの、ハードカバーで400ページ以上はあるかなり厚みのある本なので(これが日本語に訳されると単行本でも2冊になるのではないかという量)、最初は読了できるかな?と少しためらいも感じていたのも事実。途中で飽きてしまうかなあ?と。でも心配は無用でした。実際に読んでみると各章とも非常に描写が丁寧でわかりやすく、読みながら映像を見ている感じ。頭の中でイメージ全開です(笑)。映画化されるかも?!誰がミッシェル役かな?なんて思ったり。

BECOMINGは、大きく3つの章に分かれていて、最初の「Becoming Me」という章は、ミッシェルさんのシカゴでの生い立ち、家族のこと、自身が受けた教育からオバマ氏との出会いまでが描かれ、次の「Becoming Us」という章で、自身のキャリアとオバマ氏との結婚、バリバリのワーキングマザー時代の様子、オバマ氏の政治活動に妻として向き合う姿が描かれ、最後の「Becoming More」 の章では、ホワイトハウス時代に自分のキャリアを中断し、ファーストレディとして自分ができることに取り組みながらさらに成長していく姿が描かれています。

まだ読み終えたばかりで全部消化できていないのですが、少なくとも今はミッシェルさんをとても身近な存在に感じることができます。
彼女はシカゴの中流の黒人家庭で育ち、育った環境も受けた教育も全く私とは異なるのに、この本を読むとそんな全然違う世界で育ち、ファーストレディにまでなった彼女と「Empathy (共感)」している自分がいて、同時に彼女からたくさんの「Optimistic(前向き)」な「Encouragement(励まし)」を受け取ることができました。

改めてペンの力ってすごい!と思いましたよ。日本語版も出たら読んでみたいと思いました。すでに読んだ方、これから読む方も、いつか皆で感想をシェアできたら盛り上がりそう♪